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2015年ポール・マッカートニー再来日公演 概括

2015年ポール・マッカートニー再来日公演 概括

2015年ポール・マッカートニー再来日公演 概括
昨年の公演中止を受けて、ポール自身のリベンジという意味も込めて開催された2015年の来日公演。2013年・2014年と同じツアー「OUT THERE TOUR」の一環として行われた日本公演、ファンの視点から簡単に振り返って、ここにまとめてみます。


【今回はポール自身が情報リーク?】

昨年2014年の公演ドタキャンは、ファンをはじめとして様々なところにショックを与えました。中止理由が釈然としない件は、ゴシップを扱う週刊誌やスポーツ新聞の格好のネタとなったばかりでなく、テレビ、一般紙をはじめとする各メディアにて大々的に報道されました。

中止のショックを考慮してか、ポールサイド、主催者のキョードー東京側は、ポールがツアーを再開した2014年7月頃から、再来日公演の実現に向けて交渉を行っていたようです。特に、キョードー東京の強い希望として、ビートルズが初めて、そして唯一の日本公演を行った日本武道館にて、ポール・マッカートニーのコンサートを行いたいというのがあったようで、2014年9月に、日本武道館の1公演のみ開催されるのではという噂が、ファンの間で飛び交いました。

結局、9月日本武道館公演は実現しなかったものの、再びポールが日本で再来日公演をするという噂は、出ては消え、出ては消えという状態を繰り返しました。

そこでポール自身が、12月5日に行われた新曲「Hope For The Future」のプレス向けインタビューで「来年日本へ行く」と発言し、さらに、12月10日に出演した米TV番組で「来年4月に日本に行く具体的なプランがある」と発言し、再来日公演は現実味を帯びました。ポール自身が事前リークしたとも言えるわけです。

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【焼き直し発表】

150129tv_asahi 今年の1月29日の夕方、ポール・マッカートニー再来日公演が正式発表されました。開催日程の噂は数日前からファンの間で出回っていたものの、前回、前々回のようにインターネット上やファンクラブでは情報リークは起こりませんでした。

前回の来日から年度で考えると2年も経過し、また、昨年2014年ツアーも11月で終了し、約半年のブランクがあるため、別のツアーで発表されるのかとおもいきや、同じ「OUT THERE TOUR」として開催されることが発表されました。

韓国公演の発表は6日後の2月4日、日本武道館公演の発表は昨年ほど直前(開催10日前)ではないものの、3月20日と発表の約1か月半後、そして、公演のポスターや宣伝関係のチラシなども、特に日本武道館公演がそうだったように、昨年とほとんど同じデザインや宣伝方法だったことを考えると、本当に昨年の焼き直しコンサートだったように思われます。

ただ、国内は昨年のような野外会場は選ばれず、いずれも屋内公演に留まりました。


【なかなか当たらぬVIPチケット、クラウドサージはまあまあ、ビートルズクラブは抽選】

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今回も、昨年・一昨年とほぼ同様のVIPチケットが発売されました。昨年・一昨年と異なったのが、今回は先着順販売がなく、抽選のみの取り扱いだったということ。さらに、一般チケットの発売前にVIPチケットも販売されたことから、一応、重複して購入しなくていいように配慮されたと言えます。

ただし、当選確率がかなり低く、また、主催者のキョードー東京も、重複申し込みを調査したようで、さらに、2013年と違って、申し込み数が増えた影響で、当選したファンが少なくなったようです。一方で毎日のように、VIPチケットがヤフーオークションに出品される状態でした。一般チケットもオークションに出品されていたのですが、それほど価格も高騰せず(それでも高いチケットは10万円台になりましたが)、そのかわり、このVIPチケットは40~50万円台で出品されていました。

ポール・マッカートニー公式サイト経由のクラウドサージでも、一般発売の2日前、2月26日にチケットが販売されました。大阪公演・東京公演とも、Aブロック(A2~A4あたり)・Bブロック(大阪公演ではど真ん中のB8ブロック、東京公演ではB9・B11ブロックなど)・Cブロックなどが販売されたようで、こちらは先着順で座席場所を選びながら購入できたので、まあまあといったところではないでしょうか。

国内のファンクラブ、ザ・ビートルズ・クラブでもチケットが販売されましたが、完全に抽選。初日4月21日(火)大阪公演と25日(土)東京公演の申し込み数が予定よりも多かったようで、落選する方も出ました。座席場所は完全に抽選で、スタンド席も多く、あまりいい席は充てがわれなかったようです。

一般販売のチケットについては、2013年、2014年同様、五月雨式のチケット販売となりました。つまり、一般発売の前に先行予約を数回行い、他にチケットを購入できる機会があるにも関わらず、先行販売の抽選で落としたりするやり方です。それぞれの先行予約に割り当てている枠を限定しているため、このような方法になるのでしょうが、購入者の焦燥感を煽るチケット販売方法は、今年もとられました。

※先行発売でも、これだけの販売方法が取られました。
①最速抽選先行
2015年1月29日(木)18:00~2月8日(日)23:59(S席のみ)。
②いち早プレリザーブ
2015年2月9日(月)11:00~2月12日(木) 11:00
③プレリザーブ
2015年2月10日(火)11:00~2月17日(火)23:59
④先行抽選2次受付
2015年2月18日(水)11:00~2月26日(木)11:00
⑤一般発売
2015年2月28日(土)10:00~


【日本武道館チケットは昨年と同じ対面販売、抽選の内容が明らかに】

150322TVasahi03 日本武道館公演の開催は3月20日(金)の朝4時に発表され、翌日の21日(土)の朝10時から対面販売が開催されました。

発表の朝から並んだファンはいたのですが、昼前に整理券が配られたようで、昨年に比べ早く、現場での混乱もなかったようです。

今回は、対面販売ではSS席(10万円)が列最後の方でも買えたようで、B席(4万円)に人気が集中し、対面販売では途中で売り切れたようです。

150320nikkei01 クラウドサージでも日本武道館チケットが販売されましたが、S席以外、ほとんど買えなかったようです。チケットぴあでの販売分、当選確率は高かったようで、また、4月に入ってからは、抽選でなくとも購入できました。そのため、並んで買ったファンや抽選に落とされたファンからは批判の声が上がりました。

チケット代金については、昨年と同じ驚愕の値段(SS席10万円からB席4万円まで)で、こちらについても昨年と同様、批判の声が上がったと同時に、それだけの価値があると考えるファンが多かったのも事実です。

当初に販売されたチケットは「座席番号入りチケット引換券」。座席指定チケットへの引き換えは、公演2日前の4月26日に開始されました。そこで武道館チケットの全貌が明らかになりました。座席位置は完全に抽選、購入者自らが抽選を行うものです。自ら選択するという方法を選んだ主催者も賢明だと言えるでしょう。

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【にわか追っかけファンの増加、マナー低下】

paul150420_34 ポール・マッカートニーは2015年4月20日(月)早朝に関西国際空港から来日しました。空港に集まったファンは約500人と報道され、2013年の1000人に比べれば少なかったのですが、ポールを写真に収めようするファンはもとより、ギターやウクレレにサインをもらおうとするファンも多く、ポール側に強引に駆け寄ろうとするファンもおり、空港は大混乱となりました。中には倒れたギターで負傷した方もいたようです。そういった混乱をよそに、子供にサインするポールもお茶目なのですが…
ポール一行が宿泊していたリッツ・カールトン大阪やペニンシュラホテル(東京)にも多くのファンが集まり、土・日には、にわかファンも含めて、500人ほどのファンがホテルを取り囲みました。そのため、ホテル側もファンをホテルの敷地内に立ち入ることを断ったりしましたが、そういったホテル側の対応に激怒し、警察沙汰となったファンもいたことも事実です。
また、離日した5月1日、宿泊していたホテルを発つポールを一目見ようとしたファンが将棋倒しになり、この日もけが人が出たようです。
遠くからポールを見守るという2013年のファン達のマナーを守らず、我先にと、サインや写真目当てにポールに突進しようとする一部もファンもおり、相対的に、前回・前々回よりもファン側のマナーが悪くなってしまったようです。
※マナーを守っていた方も大勢いらっしゃいました。

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【セットリストはほぼ同じ、ポール少し集中力を欠く?】

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一年越しでの再来日が実現したポール・マッカートニー。同じツアーでの来日なので、セットリストが大幅に変わらないことが予想されたのですが、2年前のコンサートと変わったのは2~3曲となりました。日によって1~2曲のチェンジを加えたのですが、今回の来日で前回演奏されなかった曲は、Magical Mystery TourとCan’t Buy Me Loveの2曲に留まりました。(日本武道館公演を除く)
間奏のMCはタイミングと内容がほとんど同じでしたが、「ユウゲンジッコウ」「セッコウチョウ」など、新しい日本語が飛び出すなど、ファンを喜ばせました。

ポールの声の調子、バンドの演奏レベルは、年齢的なものを考慮しないとすると、前回の来日同様、素晴らしいものとなりました。前回同様、40曲弱の歌を水を一滴も飲まずに歌うポールに絶賛の声があがりました。
一方、ポール自身の演奏は、少し集中力を欠く場面が見られました。Blackbirdはポール1人の弾き語りですが、毎回、ギター演奏がもつれそうになりました。また、ポール自身風邪をひいていたという4月25日は、Jetの演奏で終盤間違ったこともありました。


【ファンクラブ】

2013年の来日公演では、サウンドチェックのスタッフ側に、日本ローリング・ストーンズファンクラブの会長・スタッフがおり、また、最前列中央ブロックに彼らが調達したサクラの女性が陣取るなど、話題となりました。
今回のサウンドチェックにも、日本ローリング・ストーンズファンクラブの会長池田祐司氏の姿が見られたのですが、会場内でのカメラチェックなどを行っていることはなく、目立たないようにしていたようです。
一方、国内のファンクラブ「ザ・ビートルズ・ファンクラブ」(BCC)のスタッフは、2013年の時は、サウンドチェックのBCC専用受付に座っていたようですが、今回は、運営陣側としては見かけることはありませんでした。


【グッズ販売は大盛況、一部値上げしたグッズも】

今回もツアー公式グッズが会場の特設ブースで販売されました。2013年の来日公演の時も大好評だったツアーグッズ、ツアー名称が同じで、似たようなデザインのグッズが多い中、今回は各公演の限定グッズとして、場所と日程が記載されたTシャツに加え、リトグラフも販売され、販売ブースは、開場前から長蛇の列ができました。
前回のツアーの時に比べ、値上がりしたグッズも多かったです。キーホルダーは1500円から2000円、リトグラフは1500円から2000円、トートバッグは1500円から2000円など。
今回のグッズで人気があったのはランチボックスで、早々に売り切れていたようです。各公演限定のリトグラフも人気があったようです。

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【伝説?の日本武道館公演】

チケット代の高さと、49年前にビートルズの来日公演が行われたということで話題となった4月28日(火)の日本武道館公演。昨年は日本ツアー自体が中止となって日本武道館公演も中止となったのですが、今年、ついに実現しました。

49年前のビートルズ日本武道館公演の内容を踏まえたコンサートになるのでは、という噂(期待といった方がいいのでしょうが)がありましたが、ポールの公演自体は、特にビートルズの公演内容を踏襲したものではなく、特別な選曲を加えたものとなりました。また、ポール自身が「Special Concert」と言及した他の公演(同年2月14日のニューヨークで行われたバレンタインコンサートなど)と同じように、通常のツアーのセットよりも少しだけ短縮されたセットリストとなりました。

一方で主催者側は、特別なコンサートとするべく、いろいろな仕掛けを用意しました。観客のみならずポール自身にも感動を与えた「光るリストバンド」、武道館の通路に掛けられたビートルズ日本公演の時の写真など。

そういった主催者側の準備に時間がかかったのか、開場時間が当初予定よりも2時間以上遅れ、入場のために長蛇の列ができるなど、主催者側の不手際も目立ち、批判の対象となりました。

しかしながら、高額チケットを買うような熱心なファンが多く集まった公演ということで、会場の盛り上がりは日本公演の中でも最高のものとなりました。DSC01192 DSC00980 DSC00988

アリーナ・スタンド南側1階の座席が10万円、このような高額な値段にも関わらず、特別なお土産・グッズなどは特に何も配布されず、「光るリストバンド」も終演後は回収、通常高くても2万円も上回らないような公演内容だったため、「ポール・マッカートニー日本武道館公演は10万円の価値があったのか」という議論は、公演が終了したあともしばらく続きました。
価値観は人ぞれぞれというところもあり、一概に判断はできないと思いますが、そういったところも含めて、話題となった公演でした。

ポール自身は公演内容に大満足したようで、2日後の4月30日に、個人的に再び日本武道館を訪問しています。


【ポールは、オフ日はほとんど休養】

前回2013年の日本ツアーでは、相撲を観戦したりと日本滞在中もオフを満喫したポール。今回の日本滞在では、途中で風邪をひいた影響もあり、オフ日は休養に専念していたようです。
そのような中でも、宿泊していたホテル、ペニンシュラ東京のすぐ近くにある日比谷公園で、妻のナンシーとサイクリングする姿が目撃されたいたようです。4月30日の日本武道館訪問も自転車で行ったようで、幾度と街中のサイクリングを楽しんでいたようです。

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※アムステルダム市内でサイクリング中のポール(6月上旬)


【韓国ソウル公演】

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日本を含むアジアツアーの一環として5月2日に開催された韓国ソウル公演。
こちらは、日本公演よりもVIPチケットを含むチケットが購入しやすかった、日本ではなかった野外公演ということもあって、多くの日本人が見に行きました。

公演の主催は現地韓国の会社(Live NationとHyundaiグループ)ですが、日本公演に比べて、主催者によるホスピタリティは高かったようです。
会場の入場口付近にInformationコーナーを設けたり、会場案内が混乱しないように、赤・黄などのカラーの舗装やカラーTシャツを来たスタッフが案内、雨に備えてレインコートを全員配布など。DSC01639

また開催前の話ですが、日本に比べてチケットの販売方法が欧米並みに明瞭(座席位置によって明確に分かれた価格設定、座席位置を確認しながらの購入など)だったことも好評でした。しかし、オリンピックスタジアムの座席分のチケットを売り切るのに主催者側は苦労したようで、Hyundaiグループの社員にチケット販売ノルマが課せられていた、という噂もあります。

公演内容は日本のドーム公演のものとほとんど同じでしたが、コンサートに来ていた現地の韓国人の方々が若く、日本武道館に負けず劣らずの盛り上がりとなり、韓国のメディアでは、南米公演に匹敵する盛り上がりと称されました。

ポール自身は、何故か公演以外では、極力ソウルでの滞在を少なくするようにしていたようで、コンサートの前日5月1日の夜にソウル着、コンサート終了後翌日5月3日の早朝には、既にソウルを発っていたようです。


【後日談】

昨年(2014年)の出来事を完全に打ち消すことができた今回の日本・韓国の一連の公演に、ポール自身も気を良くしているようで、また、多くのファンがチケットやグッズ購入に大枚を叩いたということもあって、再度、日本公演が実現するかもしれないという噂がちらほら・・・ 単なるファンの希望の集まりの結果かもしれませんが・・・

(c)Jash http://pmccartney.com

 

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