ポール・マッカートニーのファンサイト(非公認)。ポール・マッカートニーやビートルズの最新ニュース、アルバム・楽曲の解説、ライブ・ツアー記録、新譜・テレビ放送等。

ポール・マッカートニー 6年ぶりロックアルバム

ポール・マッカートニー 6年ぶりロックアルバム


ポール・マッカートニー(71)がロックアルバムとしては6年ぶりとなる新作「NEW」(ユニバーサル)を14日、リリースした。

故ジョン・レノンへの思いを込めた新曲「アーリー・デイズ」を中心とする新作群には、曲想や歌詞にビートルズ時代の香りが濃厚に漂う。

昨年はエリザベス女王の在位60年を祝うバッキンガム宮殿前での記念コンサートやロンドン五輪の開会式で、いずれも主役級として駆り出されたマッカートニー。ロンドン市内で読売新聞など内外のメディアのインタビューに応じ、年齢を感じさせない生き生きしたジェスチャーや鼻歌を交えつつ新作の背景を語った。

「アーリー・デイズ」は「若い頃」の意味。アコースティックギターの弾き語りを基調に、ビートルズ時代の思い出を歌いあげた。

「ある日、曲を書いていたらリバプールにいるジョン(レノン)のことが頭に浮かんだんだ。ジョンと一緒に、レコード屋で自分たちの写真を手に入れ、古いロックを聴き、壁のポスターを眺めた。楽しかったすべての瞬間を思い出した。もう手に入らないからこそ記憶は美しい」と思い入れを語る。

「伝説」独り歩き 反感と誇り

ビートルズは伝説化して世界中の人々に語り継がれる。だが、「君たちはそれを見たのか? どこかで読みかじっただけじゃないのか? 私はリバプールにいて、その街を歩いていたんだ」と主張する。伝説が独り歩きすることへの反感と誇りとが相半ばするのかもしれない。

曲中で鍵となるフレーズは「何度、痛みを笑いに変えなければならなかったことか」という歌詞。「人生にはそういうことが頻繁にあった。皆、問題を笑いに変えて生きている」と英国流ユーモアを交えて解説するが、その一方で、「今は新しい女性と一緒にいて、私の人生では幸福な時期」とも明かした。

人生や時間、愛する人への感謝をテーマとする「アプリシエイト」、周囲への不信や反感から生まれる現状から脱皮したいという願望を歌った「ゲット・ミー・アウト・オブ・ヒア」など、年輪を経たセレブならではの曲も交えている。

11月には、ソロとして4度目となる来日公演に臨む予定だ。「現在のツアー公演メニューは気に入っている。ファンにはビートルズのナンバーを求める気持ちなど一定の期待感もある」。他方で「日本公演には新作を3~4曲交えたい」とも。「新作は演奏していて、とても気持ちが良いから」と意欲を高めていた。(ロンドン 林路郎)

(2013年10月24日  読売新聞)
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