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Beautiful Night

Beautiful Night


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作詞作曲:Paul McCartney
収録時間:(1)5分03秒 (2)4分2秒
収録アルバム:(1)Flaming Pie
収録シングル:(1)(2)Beautiful Night (UK only)

アルバム『Flaming Pie』の最後から2曲目に収録されたポールらしいピアノ・バラード。ピアノの弾き語りから始まり、徐々にドラム、ベース等のリズム楽器やギター等か加えられ、曲の後半にはオーケストラ・アレンジが重なるというポールお得意のアレンジとなっている。終盤のリフレイン部分は、「Hey Jude」「Hello Goodbye」を彷彿とさせる。
「過去何年もの間、僕はリンゴと、何か一緒に演れたら最高だろうね、と話していた。なにしろ僕らはビートルズ以外ではこれまで一緒に仕事をする機会が殆どなかったからだ。話はあっても、これまではあれやこれやで実現せずじまいだったが、今回ばかりは彼も、絶対に参加する、と言ってくれた。この曲は、かなり以前に書いたもので、自分では気に入ってたんだけど、どうも思ったようなヴァージョンが出来ずにいた。一度ニューヨークでレコーディングした時には、スタジオでの作業はとても楽しかったんだけど、結局僕がこれだと思うようなものにはならなかった。そういうわけで、僕はこの曲をリンゴが来る時のためにとっておいた。元々の歌詞が船乗りの歌のような感じだったので、歌詞を幾つか手直しし、プレイし始めたら、一気に昔に逆戻りしたような気分になった。全てがとてもしっくりいったよ。あの一番最後の早いパートは、彼が入って始めて付け加えたもの。それと、演奏を終えて僕らがコンソール・ルームに入る時、リンゴがドアマンの真似をして『いいでしょう、それではこちらへ』って言ったのが傑作だったんで、そのまま残したんだ。」(ポール)
ポールのコメント通り、この曲は1986年の未発表アルバム、通称『The Lost Pepperland Album』のために、ビリー・ジョエルのバック・バンドの演奏でフィル・ラモーンのプロデュースのもとレコーディングされた。そのバージョン(2)も、「Beautiful Night」のCDシングルに収録されている「Oobu Joobu Part 5」で公式に発表されている。
この1986年にレコーディングしたバージョンがもう一つ納得できなかったポールは、アルバム『Flaming Pie』のレコーディングで再び取り上げ、リンゴ・スターをドラムに迎えて録音を行った。それからジェフ・リンのギター、キーボード、バックコーラスが加えられたテープは、オーケストラ・セクションの録音のために、約9ヶ月間置かれた。それから、1997年2月14日にロンドンのアビーロード・スタジオで、ジョージ・マーティンのプロデュース、デイビッド・スネル指揮のもと、オーケストラ・セクションが録音され、曲が完成された。
アルバム『Flaming Pie』のメイキング・ビデオ『In The World Tonight』(公式盤)に、ポールとリンゴのセッションの様子、オーケストラの録音の様子など、この曲のレコーディングの数々の映像が収録されている。以下のブートでもその音源が収録されている。

Another Flaming Pie (Walrus Records — Walrus 038)
The Other Side Of Flaming Pie (Egg — Egg 015)
Flaming Pie Outtakes (Label Unknown)
Veggie Pie (McV — McV 1)

この曲は、アルバム『Flaming Pie』からイギリスのみの第3弾シングルとして発売され、シングル・チャート25位まで上昇した。
ジュリアン・テンプル監督によるプロモーションビデオも制作され、「Hey Nude」と言われた女性のヌードが現れるシーンが問題となり、ヌードのないプロモに作り替えられ、放送された。プロモの最後では、イギリスの「Squd」という若いバンドと共演しており、そのシーンは1997年10月28日に撮影された。その他のシーンは1997年12月4日まで、ロンドン、リバプール、グリニッジ等で撮影された。
なお、1986年にフィル・ラモーンのプロデュースで録音されたバージョンの完全版は、以下のブートで聴くことができる。

Another Flaming Pie (Walrus Records — Walrus 038)
Now Hear This (Drifter — CD 001)
Pizza And Fairy Tales (Disc 2) (Vigotone — VT-190)
Return To Pepperland (Label Unknown)

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(1)アルバム『Flaming Pie』収録バージョン
演奏:
Paul McCartney: lead vocal, backing vocal, bass guitar, electric guitar, acoustic guitar, piano, Wurlitzer piano, Hammond organ, additional percussion
Jeff Lynne: backing vocal, electric guitar, acoustic guitar
Ringo Starr; drums, backing vocal at end, additional percussion
Linda McCartney: backing vocals
Trumpets: John Barclay, Andrew Crowley, Mark Bennett;
Trombones: Richard Edwards, Andy Fawbert
Horns: Michael Thompson, Richard Watkins, Nigel Black
Violins: Marcia Crayford, Adrian Levine, Belinda Bunt, Bernard Partridge, Jackie Hartley,
Keith Pascoe, David Woodcock, Roger Garland, Julian Tear, Briony Shaw, Rita Manning,
Jeremy Williams, David Ogden, Botustav Kostecki, Maciej Rakowski, Jonathan Rees;
Violas: Robert Smissen, Stephen Tees, Levine Andade, Philip Dukey, Ivo Van Der Werff, Graeme Scott
Celli: Anthony Pleeth, Stephen Orton, Martin Loveday, Robert Bailey
Double bass: Chriss Laurence, Robin McGee
Flute: Susan Milan
Oboe: David Theodore
録音スタジオ:The Mill, Sussex, Abbey Road Studio, London
録音日:1996.5.13-1997.2.14
プロデューサー:Paul McCartney, Jeff Lynne, George Martin
エンジニア:Geoff Emerick, Jon Jacobs, Peter Cobbin
アシスタント・エンジニア:Keith Smith, Paul Hicks
イギリス発売日:1997.5.5
アメリカ発売日:1997.5.27
日本発売日:1997.5.17

(2)1986年レコーディング・バージョン
演奏:
Paul McCartney: vocal, piano
Liberty DeVitto: drums
Neil Jason: bass
David Brown: guitar
David Lebolt: synths
録音スタジオ:The Power Station, NY
録音日:1986.8.21
プロデューサー:Paul McCartney, Phil Ramone
エンジニア:Steve Rinkoff, Dave O’Donnell
イギリス発売日:1997.12.15
アメリカ発売日:未発表
日本発売日:未発表

歌詞・コード
A
Someone’s gone out fishing
E7sus4        E6
Someone’s high and dry
A         A/C#       D      E7sus4 E7
Someone’s on a mission to the lonely Lorelei
A        A7/G     F#m7     Fmaj7 F6
Some folk’s got a vision of a castle in the sky
A             E7sus4  A E7sus4 E7
And I’m left stranded, wond’ring why

You and me together
Nothing feels so good
Even if I get a medal from my local neighbourhood
I won’t need a castle, they’ve got castles in Versailles
A             D/E    A
And I’m still stranded, wond’ring why

A A/B A/C# Dm        G Am7 G/B
Make it a beautiful night for me
C          F Fadd9 F6 Fmaj7
It’s a beautiful night for love
Dm          Esus4   E7   A A Asus4 A
A wonderful sight for lovers of love to behold
A A/B A/C# Dm        G Am7 G/B
Make it a beautiful night for me
It’s a beautiful night for love
Dm          Esus4  E7    A
A wonderful sight for lovers of love to behold

A/C# A/D Esus4 E7

Some boat’s on the ocean
We’re here in this room
Seems to me the perfect way to spend an afternoon
We can look for castles, pretty castles in the sky
No more wond’ring, wond’ring why

F#m             A
Things can go wrong, things can go right
F#m     D       A
Things can go bump in the dead of the night
F#m        A
So let me be there, let me be there
F#m      D             A
Let me be there with you, in the dead of the night

Make it a beautiful night for me
It’s a beautiful night for love
A wonderful sight for lovers of love to behold
Make it a beautiful night for me
It’s a beautiful night for love
A wonderful sight for lovers of love to behold
A A/C# A/D Esus4
Yeah, it’s a beautiful night
E6           A
Yeah, it’s a beautiful night

F#m        D         A
Yeah, beautiful night, beautiful night
F#m       D           A
Yeah, it’s such a beautiful night, beautiful, beautiful night
F#m        D          A
Beautiful night, beautiful night, beautiful night

(c) 1987, 1997 MPL Communications, Inc.

 

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コメント

  • JASH より:

    この曲、私は大好きな曲ですね。如何にもポールっていうところが。
    1986年のバージョンもAOR的で、フィル・ラモーンのオーバー・プロデュースが気になるところですが、ポールが作るバラードの神髄はこういうところにあるんだと思います。
    アルバム『Flaming Pie』を初めて聴いたとき、この曲と「Calico Skies」が特にいいなあと思って、一生懸命コードを取って、ギターやピアノで弾いていた覚えがあります。

  • waterspout より:

    「Hey Jude」に端を発するマッカートニー・バラードの王道といえる展開が感動的な1曲ですね。
    前作の最後を飾った「C’mon People」に印象がかぶる節もありますが、リンゴのゲスト参加とジョージ・マーティンのスコアによるオーケストラもあいまってまた違った意味での「ビートリー」ぽさを感じます。

    個人的にはお蔵入りになった1986年ヴァージョンの方が実はお気に入りだったりします(苦笑)。AOR風のシンプルなバンド演奏に、全体的にリバーブのかかった音作りが何とも言えず心地よいです。
    この曲や、シングルのカップリングに選ばれた「Love Come Tumbling Down」「Same Love」など、’80年代後半にいったんはボツになった曲が10年経って『Flaming Pie』の時期に復活しているのが面白いですね。

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